ガイド

SHENZHEN METRO

 2004年12月28日に開通した中華人民共和国深セン市の深圳地鐵の乗車体験です。何分予備知識も何も無いまま、たまたま旅行に行ったら乗れたのでたいした記事ではありませんが、これから行かれる方の参考になれば幸いです。

なお中国語の簡体字、繁体字には日本のPCでは正しく表現されないケースがあるため、漢字をカタカナで置き換えている箇所があります。ご了承下さい。

深圳市地鉄有限公司の公式URLはこちらです。http://www.szmc.net/

深圳生活情報サイト SZ SQUARE (シンセンスクエア)はこちらです。http://www.sz-square.net/

今回開通した路線は下の写真の通りです。

 開通した路線は深圳の街を東西に結ぶ1号線と南北に結ぶ4号線です。香港は中華人民共和国でありながら香港特別行政区という扱いで、現在は羅湖にて出入国手続きが必要ですが、将来の統合を見据えて深圳地下鉄1号線と九廣鐵路との直通運転が出来るように行われているようです。また4号線の皇崗でも九廣鐵路の上水から支線を建設中で、いずれ直通運転をする計画のようです。

2005年1月2日に実際に地下鉄に乗ってみました。羅湖から中国に入国して西側が九廣鐵路の深圳駅、東側はバスターミナルです。ところが地下鉄の駅の案内がどこにも書いていません。あちこち探し回って、ようやくバスターミナルの手前の陸橋の上で、紙に手書きの案内を見つけることが出来ました。追跡ハイクじゃないのだから、もっと判り易く案内して欲しいですね。さらに階段を降りていくと壁にも白いペンキで書かれていましたが、全然目立たないです。階段とエスカレーターでどんどん下へ降りていき、かなり深いところに駅のコンコースがありました。

地下鉄の入り口の案内は紙に手書きでした。 壁に白いペンキで書いています。
券売機の半分以上が故障していました。 構内の中国銀行で人民元に両替できます。

いざ切符を買おうとしたところ、券売機は人民元専用で香港ドルは使えませんでした。構内に中国銀行(広島の銀行じゃないですよ、念のため。)がありますので両替してもらえます。但し最低HK$100からです。HK$100がRMB\105になりました。それから券売機で切符を買おうとしたら、半分以上の券売機が故障していて、残りの機械も紙幣収納部が故障しているらしく、硬貨しか受け付けませんでした。仕方無しに有人窓口に並ぶのですが、これがまた長蛇の列で、切符を買うだけで一苦労しました。ちなみに乗車券の有効時間は2時間で、超過すれば最遠距離の乗車料金を請求されるようです。といっても最高RMB5(JP\70)ですが。また乗車券を無くした場合は最遠距離の乗車料金とICチップ内臓のコイン代としてRMB10が請求されるようです。

切符というか乗車券はICチップを内蔵したプラスチックのコインのようなものです。また香港のオクトパスカードのようにプリペイド式のICカードもあります。 これらの乗車券を自動改札機の非接触型のリーダーにかざすとバーが開くようになっています。コインの方は出場時に回収されます。

地下鉄は一応開通はしていますが当分の間、試運転中ということで15分間隔の運転です。香港の地下鉄と同様にホームにもドアがあります。ホームには時刻表がありませんが案内装置で次の電車の行き先と時刻が表示されるので、それほどいらいらしません。車両はステンレス製の固い椅子と手すりだらけの無機質な内装です。全ての車両ではないですが車内のドアの横に液晶テレビが組み込まれていて地元のテレビ局の番組がそのまま放映されていました。地下のトンネルを走行中、デジタル特有のブロックノイズがたまに出る程度で、画像はとても鮮明だったので、これにはとても驚きました。

携帯電話もコンコース、ホーム、走行中の車内いずれもアンテナはバリ3(死語か?)で走行中も通話状態は良好でした。

ホームも車両も乗客で一杯です。 液晶モニターの案内装置付きです。
液晶テレビで地元のテレビ番組が見られます。 車内は無機質ながら空調完備で清潔です。
駅の構内はもちろん走行中もアンテナはバリ3で、日本へも快適に会話できました。 カナダのBOMBARDIER社製の車両です。
http://www.transportation.bombardier.com/

地下鉄開業を報じる地元新聞です。画像をクリックすると別ウィンドウが開きます。



九廣鐵路にて発行されたパンフレットの一部です。画像をクリックすると別ウィンドウが開きます。