年月日 出発地 主な経由地 到着地
2009.3.20(金)〜3.21(土) 新穂高 西穂山荘−西穂独標−西穂山荘 新穂高

GPS行跡です。新穂高ロープウェイ西穂高口から西穂山荘経由で西穂独標までの往復です。




3月20日(金)午前7時阪神芦屋に集合して、阪神高速・名神高速・東海北陸道を経由して、12時30分平湯バスターミナルに到着しました。
新宿方面から来られる方の到着を待って、午後1時30分に平湯を出発しました。
平湯から新穂高まで車で約30分程です。車を冬季無料の駐車場に入れて、新穂高ロープウェイに乗車しました。
新穂高温泉駅から鍋平高原駅までの第1ロープウェイとしらかば平駅から西穂高口までを結ぶ2階建ての第2ロープウェイの2本を乗り継いで往復2,800円になります。
25リットル以上または8kg以上のザックを持ち込む場合は往復600円の荷物券が必要です。
西穂高口駅はガスの中でした。
ここで身支度を整えて、15時10分に西穂山荘を目指して出発しました。
道中、ガスが途切れて西穂高の山並みが見え隠れしました。
16時35分 西穂山荘に到着しました。
西穂山荘東側のテント場には連休初日とあって、多くのテントが張ってありました。
夕食まで時間があったので雪中訓練をしました。スノーソーで雪を切り出してピットチェックをしました。雪の層を観察して、固いところ・柔らかいところ、断面を見てみます。
さらにスコップをあてて上から手で叩き、どの程度で崩壊するかチェックします。
続いてビバーク用の雪洞作りの訓練を実施しました。
スノーソーで切れ目を入れて、雪をブロック状に切り出して行きます。
切り出した雪のブロックは入り口の風除け用に置いておきます。
ツェルトで入口を覆えば中は意外と暖かく感じます。
18時00分 夕日が沈んでゆきます。
西穂山荘の夕食です。白身魚のフライ・ハンバーグみたいなの・ヒロウス・イカの塩辛・野菜サラダ・ご飯・スープなどです。
山小屋の消灯時間は21時ですが、夕食後することがないので、喫茶室にて宴会モードに突入しました。ザックの半分は酒とつまみが占有していました。メザシやハムなどをアテに焼酎・ワイン・梅酒をチビリチビリやりながら楽しいひと時を過ごしました。
3連休初日ということで、混み合っていて今回は8畳部屋に10人が泊まりました。
夏の最盛期には20名以上押し込む場合もあるとか・・・
明けて、3月21日(土)の朝です。5時00分に起床して、6時の日の出を待ち構えました。
西穂高岳を目指すグループは早朝5時前には出発していました。
昨日と打って変って、雲ひとつないよい天気でした。笠ケ岳方面がくっきり見えました。
西穂山荘の朝食です。当然ですが、ご飯とみそ汁はお代わりし放題です。
お茶をテルモスに入れてもらうのは有料で300円必要です。
西穂独標に上るのに必要な装備以外は小屋にデポ(小屋入口の棚に預けておく)しておきます。
7時45分にアイゼンを装着して、ピッケルを携えて出陣です。
西穂山荘からしばらくはゆるやかな登りが続きます。
天候は快晴だったのですが、風速10mから20mの強風が吹き荒れていました。
独標手前のやせ尾根と鎖場では強風に吹き飛ばされないように、しっかりと掴まっておく必要がありました。
大勢の人で混雑していたので待機に時間がかかり、9時23分に独標に到着しました。
独標から北を望むと、西穂高岳(2,909m)が見えます。
西穂高岳から東にジャンダルム・奥穂高岳・吊尾根・前穂高岳と続きます。
このあたりは熟練者以外は寄せ付けない厳しいコースです。
人が増えてきたので、下山することにしました。
一般的に山は上りより、下りのほうが危険といいますが、下山時に滑落すると、とんでもないことになってしまいます。
手前が丸山、右手に焼岳・中央奥に乗鞍岳・左手には霞沢岳、そのふもとには上高地や大正池が見えます。
10時40分に山荘近くに戻り、滑落停止の訓練をしました。
わきを締めて、ピッケルを雪に突き刺して停止させます。アイゼンをひっかけて転倒して大けがをすることがあるので、足は上げるようにします。練習時はアイゼンは外しておいたほうがよいでしょう。
ICIさんから試供品としていただいた「おしるこ」と「甘酒」をいただきました。身体がポカポカとぬくもりました。
人気の西穂ラーメンが残念ながら売り切れだったので、行動食(パンなど)で我慢して、12時35分に出発しました。
折角ワカンやスノーシューを持ってきたので、装着してトレースを外して歩きました。樹林の中は風もほとんど無く、汗ばむほどでした。普通に歩くより時間をかけて14時35分に西穂高口駅に到着しました。
新穂高ロープウェイ西穂高口駅展望台より北を望むと、中岳・大喰岳の向こうに、槍ヶ岳(3,180m)の先がちょっとだけ顔をのぞかせていました。
山登りの疲れを癒すには、温まるのが一番。せっかく新穂高や平湯といった温泉の名所に来たのですから寄り道してみました。
平湯バスターミナルから南へ100m徒歩1分のところにある温泉「ひらゆの森」です。
営業時間は午前10時から午後9時(入館は午後8時30分)まで、入浴料金は大人500円子供400円とリーズナブルです。
大浴場・サウナ・男湯女湯合わせて16の露天風呂など充実した設備です。
レストラン「もみの木」では飛騨牛のステーキなどが楽しめます。わさび醤油でお召し上がりください。