住吉道に現れた「右有馬道の道標」

年月日 出発地 主な経由地 到着地
2010.7.19(月) 阪急岡本駅 八幡谷-金鳥山-風吹岩-雨ケ峠-住吉道-五助堰堤-白鶴美術館 JR住吉駅

2010年7月27日の神戸新聞夕刊に「70年ぶり道標ひょっこり」「六甲超え有馬への住吉道」という記事が掲載されました。
7月19日に現地で行われた取材に立ち会うことが出来ましたので、ここに記録しておきます。

住吉道は、神戸から有馬へのルートとして明治時代に栄えた道と言われています。住吉川沿いに切り開かれた道は現在よりもかなり広かったそうです。しかし、阪鶴鉄道の開通により、客足は遠のき、さらに昭和13年7月5日の阪神大水害で壊滅的な打撃を受けてしまいました。


現存している有馬道の道標です。国道2号線住吉神社交差点北東角にあります。
是ヨリ北九十丁と書かれていますが、一丁は109mなので約9kmとなります。





こちらは阪急六甲駅東側踏切前に鎮座する「六甲山前辻ニ至ル」道標です。
大阪毎日新聞社が設置した、いわゆる「大毎道標」と呼ばれているものです。




白鶴美術館から北へ300mほどの住吉川と西山谷分岐の落合橋付近に設置されている水災
紀念の石碑です。右有馬道、左六甲道と書かれています。






昭和12年に発行された木藤精一郎著「六甲北摂ハイカーの経」によれば六甲山中の西滝が谷との
分岐に大毎道標とともに古い自然石の道標があると書かれていました。

しかしその後の水害で失われ、長い間行方不明でした。



いよいよ御対面と行きたかったのですが取材当日すこし早目に現場に着いたところ、
倒木が覆いかぶさっていたので撤去作業をしました。



大きな自然石に「右有馬道」とだけ書かれたシンプルなものです。
いずれ掘り起こして、歴史の証人として表舞台に立ててあげたいです。



こちらは1kmほど五助堰堤よりの地点で発掘された大毎道標です。真っ二つに折れたようで
下半分が見つかっていません。

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