香港ランタオ島ランタオピーク トレッキング

年月日 出発地 主な経由地 到着地
2011.1.3(月) 香港MTR中環 ヒルサイドエスカレーターを利用-干徳道-克頓道-松林廢堡-夏力道-盧吉道-同樂徑-山頂花園-ピークトラム山頂駅-舊山頂道-白加道站-香港動植物公園 香港MTR中環

香港に訪れた観光客が必ずと言っていいほど連れて行かれるのがビクトリアピークです。名物山頂纜車(ピークトラム)に乗ると標高差363m・距離1.4kmを約10分で頂上駅に立つことが出来ます。

ただし山頂駅の標高は396mの地点で本当の山頂ではないので、標高552mのビクトリアピークに歩いて登ってみることにしました。

GARMIN社 OREGON550t による行跡です。画像はGoogle Earthを使用しました。


香港の名物でもあるトラムに乗って中環に向かいました。
全長800mの半山行人電動樓梯を利用しました。建物の間の狭い路地を縫うように
全部で20基のエスカレーターが設置されています。午前6時から午前10時20分まで下り
午前10時20分から午前0時まで上り専用となっています。
摩羅廟街(モスク・ストリート)を過ぎると終点まであとわずかです。
エスカレーターは干徳道で終わりです。ここから右(東)方向に進みます。
20分程度歩くと山頂への分岐に出ます。
克頓道(ハットンロード)を登っていきます。
しばらく登ると龍虎山への分岐に差し掛かります。時間があれば
龍虎山に登ってみてもいいでしょう。
ビクトリアピークに向かう道と龍虎山への分岐点の間に階段があります。
この道を登ってみることにしました。
しばらく登るとコンクリート製の土台が設置されている場所に出ます。
ここが松林廢堡です。かつてここにイギリス軍が砲台を設置していた場所です。
1941年12月8日に日本軍が香港侵攻を開始し、12月26日にイギリス軍が
降伏するまでの18日間の攻防戦のことは、あまり知られていません。

香港の守備軍は死者1,045人、重傷1,332人、行方不明1,068人という多大な犠牲を
出しています。私たちはこういう歴史も知っておく必要があると思います。
松林廢堡を過ぎてしばらく行くとバーベキューサイトに出てきます。
さらに登ると平行棒などトリムコーナーが出現します。
反動つけないと脚が上がりません。
さらに登ると大きな公園とトイレがあります。そこが盧吉道と夏力道の分岐です。
中央奥の表示のない階段がビクトリアピークへのトレイルとなります。
コンクリートで固められた道が続きます。
同樂徑(ガバナース・ウォーク)というトレイルを登ります。
かつての香港総督の散歩道だったようです。
10分も登れば山頂花園に到着します。
本当のビクトリアピークの山頂は通信施設が設置されていて、立入ることが出来ません。
手入れの行きとどいた広大な庭園が広がっています。
しかし誰もいない・・・
車道を下りていくと見なれたピークトラムの山頂駅に出てきました。
右が大平山餐廳です。奥の建物の中には土産物店やコンビニがあります。
ガイドブックに掲載されているピークトラムの写真は、こんな感じでしょうか。
歩いて降りるには山頂駅の裏手に回ります。
舊山頂道という旧登山道を通ります。
ピークトラムの駅があったので立ち寄ってみました。
途中駅の1つ白加道站のホームに立つとトラムが通過して行きました。

下から花園道站堅尼地道站・麥當勞道站・梅道站・白加道站・山頂站
6つの駅が存在します。普段は途中駅に止まることはありません。
嬉しがってポーズ。
乗車したいときはエレベーターのようにボタンを押します。満員の時は通過します。
なおも急坂を下っていくと住宅街に出てきます。途中の香港動植物公園に
立ち寄って帰りました。

一般のツアーでは、まず訪れることのないトレイルを歩いて知られざる過去の一面に触れることが出来ました。香港には、これ以外にも多くのトレイルが整備されています。機会があれば訪ね歩いてみたいと思います。


H23.1.7 掲載