点名 種別等級 緯度 経度 標高 所在地
四面頭山 四等図根点 24°57′577  121°35′690  520 m 中華民国台北縣新店市


台北大衆捷運公司(台北地下鉄)木柵線の動物園前駅から猫空空中纜車(2007年7月4日開業)
に乗って終着の猫空駅で下車します。全長4.03kmの行程を20分弱で結んでいるロープウェイです。
台北101が遠くにかすんで見えます。
猫空はもともと茶の産地で観光茶園が数多く見られます。駅に売店と食堂が併設されているほか、
駅前にも簡単な食事を出来る店が並んでいます。猫空は行政区分では台北市文山區という地域に
属します。二格山(678.1m)を中心としてハイキング道が整備されています。
せっかく台湾まで来たのだから、少しだけ山に登ってみることにしました。四面頭山の山頂に三角点
があるようです。鵝角格山から十六分山を経て二格山に至るハイキングコースはフラットな尾根道で
地図の破線を境に北側が台北市文山區、南側が台北縣新店市になります。二格山・四面頭山・
六份山を並べて二四六山と称することもあるようです。
親切な方が要所要所に道標を設置してくださっていたので助かりました。台湾でも山登りは盛んに
行われているようです。
四面頭山の山頂付近の茶畑を突っ切って頂上に到着しました。木立に遮られ見通しは良くないです。
それにしてもマーカー大杉・・・
台湾の三角点めっけ。
標石の南側に見慣れない文字が彫ってあります。
「図根点」と読めます。調べてみると「ずこんてん」と呼ばれ、測量する際に三角点を補完するために
図面上で現されるもので、実際に標石が設置されるのは稀とのことです。
標石の北側には「土地調査局」と彫ってありました。これも調べてみると日本が台湾を支配して
いた時代に臺湾總督府臨時臺湾土地調査局[1898年(明治31年)9月1日~1945年(昭和20年)
8月15日]が設置したものの様です。戦後60年以上経過するのに、まだ痕跡が残っているのですね。
GPSで位置を割り出してみました。
北緯24度57分557 東経121度35分690と出ました。
海抜は523mと地図の表記520mとの間に誤差が生じていますが、許容範囲内でしょう。
こんな古い三角点や図根点が台湾各地に残っているのかと思うと、ますます興味が沸いてきました。
撮影日 平成20年1月2日