マレーシア・ボルネオ島には世界遺産「キナバル公園」があります。そこは珍しい動植物の宝庫で、様々な植生や野鳥を見ることができます。そのキナバル公園の中に聳える東南アジア最高峰「キナバル山」(標高4095.2m)のトレッキングのレポートです。

5月29日　午前2時に起床して、すぐに朝食となります。トーストとコーヒーの簡素なものです。

ガイドのFredさんが小屋に迎えに来てくれて02時30分に出発しました。山頂まで2.2km、標高差800mの道のりです。

03時07分　6.5kmポストを通過しました。

03時20分　岩場に設置されたロープが出現します。安全のため、ロープをたどり、利用しなさいと書いてあります。
勾配は急になってきます。このあたりが森林限界で、草本類や地衣類が主流となります。

酸素が薄くなり、疲労感もあったため、途中で何度か休憩しました。

03時42分　7kmポストを通過しました。

03時47分　SAYAT SAYAT CHECK POINTに到着しました。　ここでIDカードのチェックを受けます。
ここから先は水の補給場所やトイレがありません。

04時22分　7.5kmポスト通過

04時43分　8.0kmポスト通過

05時06分　8.5kmポスト通過　山頂まであとわずかです。

感激の登頂の瞬間です。

05時31分　キナバル山頂　Low's Peak　(標高4,095.2m)に登頂しました。

手持ちのGPSレシーバでは、北緯06度04分30秒3　東経116度33分31秒3　標高4,096mと出ています。

ゴリラの顔に見えるというSt John's Peak (4,090m)です。酸素の少ないところで
日の出まで1時間待つのも大変なのと、強風で寒くなってきたので下山を開始しました。

あたり一面、溶岩が冷えて固まった岩でできています。

少し雲があるもののDonkey's Ears Peak (4,048m)とUgly Sister's Peak (4,025m)の間からのご来光が見られました。

06時52分　SAYAT SAYAT CHECK POINTに下りてきました。ここでVIA FERRATAのスタッフに引き継がれます。
Fredさんとは一旦お別れして11時にPendant Hutにて落ち合うことにします。

ヘルメット・ハーネス・カラビナ等はレンタルになります。
使用しているのはペツル製のヴィアフェラータ用ランヤード「スコーピオ」という製品ですが
日本に帰って調べてみるとリコール対象のようです。
http://www.alteria.co.jp/sport/support/info/scorpio-alert.html

トレーナーによる入念なチェックがあります。

「ヘイサイトー　トップに行け」ということで訳が分からないまま、先頭に立って進みました。　
今回チャレンジしたのはWalk The Torqという初心者向けのショートコースです。
スタート地点の標高が3,520m、長さ430m、標高差109mとなっています。

トップの架け替えの方法　右から左へ進む場合です。

1つ目のカラビナを架け替えます。

2つ目のカラビナを架け替えます。架け替え中に滑落しても1つ確保できていれば転落事故は防止できます。

最後にロープを通して完成です。セカンド以降はロープが先でカラビナが後になります。

途中でこんな遊びもさせられました。完全にヤラセです。

10時25分　終了点にやってきました。ここでカラビナとロープを外して Pendant Hutに戻ります。

10時45分にPendant Hutに到着しました。遅い朝食をいただきます。

再びFredさんの案内で12時00分にPendant Hutを出発しました。

道中雨にたたられたりしたものの、ほぼノンストップで15時00分にTimpohon Gateに到着しました。

キナバル公園事務所にて記念撮影をしました。

公園事務所で発行してくれる登頂証明書です。手数料はRM10(300円)必要です。

こちらはVia Ferrataの証明書です。次はロングバージョンにチャレンジしてみたいです。

15時37分　キナバル公園事務所を出発して17時30分にネクサスリゾートホテルに到着して、
キナバルトレッキングは無事終了しました。

年月日	出発地	主な経由地	到着地
2011.5.28(土)～29(日)	コタキナバル	ツアー会社の送迎バスに乗車してキナバル公園事務所-ペンダットハット山小屋-キナバル山頂(Low's Peak)登頂-ヴィア・フェラータアクティビティー体験-ペンダントハット山小屋-キナバル公園事務所-ツアー会社の送迎バスに乗車してホテルへ	コタキナバル